【健康】卵巣腫瘍 手術へ 「10リットル超え?」高齢の母の闘病記②

こんにちは、うさです。
お読みいただきありがとうございます。

十数年間家族みんなに
「ビール腹じゃないの?」と言われ続けていたけれど
実は卵巣腫瘍だったという、79歳高齢の母の闘病記その2です。

→母の闘病記①「ビール腹ではなかったのか?!」へ

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Contents

卵巣腫瘍とは

婦人科に転院し、MRIなどの検査の結果、
高齢の母は「卵巣腫瘍」と診断されました。

卵巣腫瘍とはどのような病気なのでしょうか。

 卵巣は子宮の左右に一つずつあり、通常2~3cmぐらいの大きさです。
卵巣の中に古い血液や液体がたまり腫れていることを卵巣腫瘍といい、
大きいものでは30㎝を超えることもあります。

腫瘍が大きくなると、膀胱や直腸の圧迫による頻尿や便秘、リンパ管の圧迫による下肢の浮腫などがおこります。
腹水が貯まると腹囲が増大し、妊婦さんのようにお腹が前に突き出してくることがあります。

卵巣腫瘍にはさまざまあり、良性のものと悪性のものもあります。
卵巣腫瘍の約90%は良性で、約10%が悪性とされています。

卵巣腫瘍の症状

卵巣腫瘍が小さい場合は、無症状のことが多く、日常生活に支障がないようです。

卵巣腫瘍の付け根部分がねじれることがあり(卵巣腫瘍茎捻転という)、この場合は
激しい腹痛があります。

また卵巣腫瘍がお腹の中で破裂した場合も腹痛が現れます。

大きな卵巣腫瘍の場合は、内臓や膀胱などを圧迫するために頻尿・便秘の他に
お腹の圧迫感、不快感、リンパ管の圧迫による下肢のむくみなどが現れます。

巨大になるともう捻転が起こりにくいので、激痛を感じることは少ないようです。

妊婦さんのようにお腹がポッコリ出てきても、それが卵巣腫瘍のせいだと気付かないこともあるようです。

…母の場合もこれですね。

卵巣腫瘍の検査

卵巣腫瘍の検査には、外診・内診と超音波検査(エコー検査)が行われ、卵巣腫瘍の有無を診断します。

この検査で、良性か悪性の診断もある程度は可能です。

超音波検査により腫瘍が嚢胞性(ふくろ状)の場合の多くは良性腫瘍ですが、
充実性部分(かたまりの部分)と嚢胞性部分が混在する場合や、
全体が充実性の場合などでは悪性腫瘍や境界悪性腫瘍を疑います。

さらに、詳しく調べる必要があると判断された場合
MRI検査や腫瘍マーカーの測定が行われます。

担当医はこれらの結果から総合的に,
悪性腫瘍なのか悪性腫瘍や境界悪性腫瘍なのかを判断します。

詳しい判断は、術中に病理検査をして良性か悪性かを診断します。

卵巣腫瘍の治療

卵巣腫瘍と診断されたら、その後どのような治療を受けるのでしょう。

卵巣腫瘍と分かったならば、治療を「やめる」というのはほぼないでしょう。

薬で小さくして様子をみる、または手術を受けることになります。
多くの場合は、腫瘍を取り出す手術を受けることとなります。

術式としては、
体への負担が軽い腹腔鏡下手術と開腹手術があります。

腫瘍の大きさや性状、腹部手術の既往などにより手術の方法は違いますので
担当医と相談し、納得できる方法で治療を受けましょう。

術中に病理検査をし、その腫瘍が良性なのか悪性なのかを診断します。

良性腫瘍と診断された場合、腫瘍のある卵巣だけを摘出します。

境界悪性腫瘍の場合、開腹(お腹を開けて)して子宮、両側の卵巣・卵管、大網(胃と大腸の間の膜)を切除することが基本となります。

さらに悪性腫瘍の場合、それに加えてリンパ節の摘出や腫瘍の拡がりによっては腸管や腹膜などの合併切除が必要となることがあります。

悪性腫瘍の場合、これに加え、術後に抗がん剤による化学療法が必要となる場合があります。

高齢の母、手術を受ける

激しい頭痛をきっかけに入院した母なのですが、
卵巣腫瘍の摘出手術を受けることになりました。

母の場合、腫瘍があまりにも大きいので、開腹手術です。

腫瘍の内部はほぼ液状なので、開腹範囲をできるだけ小さくするために
お腹の中で腫瘍の中の液状のものを外に出し、小さくしてからの卵巣摘出との説明を受けました。

「おそらく境界悪性でしょう。大網も切除することになります。
多くの場合は子宮も摘出ですが、高齢なので一度に臓器を取ると

手術時間が長くなります。体力的にもきついので、卵巣と大網、リンパだけとりましょう。」

との事前説明を受けました。

超音波検査やCT、MRIなどで卵巣の一部に小さな影が見えたのです。
そのため、境界悪性との見立てとなりました。

最終的には、開いてみなければ分かりません。

結果、良性だった

開腹手術は無事終わり、病理診断の結果、
母の腫瘍は「良性」と分かりました。

両方の卵巣と、リンパの一部を摘出して終わりました。

「中の液状のものを出すのに一番時間がかかりまして…

かる~く10リットルはありました!!」

え?!10リットル?
水で単純に10キログラム…それより比重が高いだろうから…
そこに卵巣そのものと、もう一方の卵巣で…

13㎏位は身体から出したってことですよね?!

スリムな母よ…おかえりなさい!(^^)/

ここから、高齢の母の、予期せぬ闘病が始まります。