【健康】くも膜下出血 検査から手術 高齢の母の闘病記④

こんにちは、うさです。
お読みいただきありがとうございます。

卵巣腫瘍の摘出手術を受けて、手術当日の深夜に
「くも膜下出血」で急変した高齢の母。

その検査から手術までの記録です。

→くも膜下出血とはどんな病気? 高齢の母の闘病記③

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Contents

くも膜下出血かどうかの検査

激しい頭痛などがあった場合、第一に行うのは
「くも膜下出血」かどうかを確認するための検査を行います。

CT検査と腰椎穿刺

出血があった日に頭部CT検査をすれば、90%以上の確率でくも膜下出血があると診断ができます。
逆に、くも膜下出血ではないことを断言するのは、むずかしいようです。

症状として、くも膜下出血が疑われるのに、CT検査で出血が確認できない場合もあります。

激しい頭痛が起きてから、落ち着いたから数日放置しておくと、血液が吸収されてしまう場合意もあるようです。

このような場合は、腰椎穿刺(ようついせんし)を行い確認します。

【腰椎穿刺】

腰の脊髄に針を刺して、脳脊髄液を取ります。
正常ならば透明な髄液ですが、血液が混ざっていたり、髄液が黄色くなっていたら、過去にくも膜下出血を起こしていたと診断ができます。

MRI、CTAなどの脳血管造影検査

脳血管造影の検査でわかることは次のようなものです。

くも膜下出血の原因

動脈瘤の破裂によるものなのか、脳動静脈の奇形によるものなのかなど、
出血を起こした原因がわかります。

動脈瘤の大きさ

出血を起こした動脈瘤の位置やその大きさ、数がわかります。
また、未破裂のものがあればその位置や数などがわかります。

くも膜下出血の手術

脳動脈瘤が破裂して起こるくも膜下出血の治療として、
出血を止める薬は現時点ではないので、手術によって止血することとなります。

また再破裂を防ぐためにも、なるべく早期に手術をする必要があります。

クリッピング手術

頭蓋骨の一部をはずして、脳動脈瘤の根元に金属製のクリップをかけ、
血液が動脈瘤に流れ込まないようにする手術のことです。

開頭して直接動脈瘤を見ながら行うために、確実にクリップをかけることができます。

コイル塞栓術

脳動脈瘤の中に、プラチナ製の針金を詰めて、脳動脈瘤内で血液を固まらせる方法です。

開頭せず、大腿動脈からカテーテルを挿入し、X線で透視しながら慎重に脳の動脈瘤まで進めていきます。

太ももの動脈に針を刺すだけなので、クリッピング術よりも患者にとっては負担が少ない方法なります。

しかし、この方法では動脈瘤内にコイルを詰めるだけなので、動脈瘤内に完全に血液が行かなくなるわけではありません。

直接クリッピング手術することが難しい場所にある脳動脈瘤や、重症者、高齢者の場合にこの術法を選ぶことが多いようです。

高齢の母の手術

腹部の手術当日夜、血圧急上昇によりくも膜下出血を発症した母。
検査のあと、早朝より緊急に手術が決まりました。

・高齢であること

・その日に腹部の大きな手術をした直後であること

・脳動脈瘤が雪だるまのように二つつながってできていたこと

これらの理由から、開頭することは危険だと判断され、コイル塞栓術となりました。

術式の説明、麻酔の説明、後遺症の説明などを受けた後、
母はふたたび手術室へと…。

3時間くらいのち、無事に雪だるまの頭部分にコイルを詰める手術が終了しました。

24時間の経過観察とこの先の処置へと、長い長い闘病へと突入しました。