相続に関することを中心に
自分の死後のことを、自分の思いを書く
法的な文書が「遺言書」ですが、
その効力は、亡くなった後で有効となります。
同じように、
自分の思いを家族に伝える方法として
「エンディングノート」に書くという手段もあります。
こんにちは。うさです。
お読みいただき、ありがとうございます。
今回はエンディングノートのお話です。
あらためて、
「遺言書」と「エンディングノート」
の違いはなんでしょう。
Contents
エンディングノートとは
「エンディングノート」は、自分にもしものことが
あった時のために、
家族や周囲の人に伝えることを残すノートです。
遺言書と同じような役割ですが、
大きな違いは、法的な効力はありません。
また、もし自分が動けなくなった時などに
治療法の要望など生前の意思も伝えられると
いうことでしょうか。
何度でも書き直したり、
書き加えたりもできます。
遺 言 書 エンディングノート 法律上の形式 あり(形式不備の場合、無効) な し 法的効力 あり(法律で定められた事項のみ) な し 開 封 勝手にはできない 自由にできる 遺産相続の手続き できる できない 医療や介護・ 生前のことなので書かない 書ける 延命治療の希望 家族へのメッセージ 書ける 書ける 書き直し できる できる
エンディングノートを書くメリット
1.万一の時、自分も家族も助かります
医療や介護などの要望を残しておけば、
万一自分が動けなくなった時に、
家族や周囲に伝えることができて、
希望を尊重してもらえます。
2.将来に向けての備えと安心を手に
これまでの財産や病歴を書いたり、
これから必要となるものを書き出すと
何がどのくらい必要なのか、
何を用意すればよいか把握できます。
この先どう貯えればよいのか計画を立てられ、
安心して過ごせるようになります。
3.普段話しくいことを伝える手段に
自分の死後の話、たとえば葬儀やお墓のこと
または介護の希望など、面と向かって話を
切り出すのは難しいものです。
遺されたものに任せればよい・・
と思っていたとしても、希望や思いが
あるならば残しておきましょう。
4.家族への最後のプレゼント
自分の生い立ちや成長過程での思い出話など、
長年一緒に過ごした家族でも知らないことも
あるかもしれません。
家族へのメッセージや感謝の気持ちなど
恥ずかしくて言えなかったことも
書き記しておくと、万が一の時にそれを読んだ
遺された人たちは温かい思いに満たされるでしょう。
5.自分を見つめなおし人生の棚卸
自分自身の気持ちと向き合うことができ、
これから何をしたいのか、
何を残し、どうしてほしいのか、
希望が明確になるとともに
自分らしく生きる指標ともなります。
エンディングノートには何を書くの?
☆自分の経歴経歴やこれからのこと
☆伝えたい思い
介護や医療の希望・要望
☆葬儀・お墓について
葬儀や供養に関すること
☆財産のこと
土地・建物・貯蓄・株式など
クレジットカードやカードローン、借入金など
☆保険のこと
生命保険や自動車保険など
☆家系図など関係者
もしもの時の連絡先など
☆遺言
遺言書のこと
ペットの相続など
書き方にきまりはありません。
上記の他にも、記載する項目はあると思います。
ただ、自分にとって優先順位の高いもの、
緊急性の高いものから書いておくことは
おすすめします。
一度に全て書き込む必要はないので、
書きやすい項目から、思いつくままに、
エンディングノートを書き始めてみませんか?
そして、その中で、
相続について深く考えるようになった時に、
法的効力のある「遺言書」を
あらためて作成してもよいのでは・・・
と思います。
エンディングノートは書き直せる?
先にも述べましたが、
何度でも書き直したり、
書き加えられるのが
エンディングノートのメリットです。
最近では、市販のものも迷うほど
沢山ありますね。
私も、書きやすい自分好みのものを
模索しながら、現在作成中です。
みなさまの手助けになれば・・・と
思っています。
「母ちゃん、しつこいようだがアタシのゴハンの置き場も
忘れずに書き残しといてね!」
シマシマ猫は今日もつぶやいたような気がしますが、
コイツは・・私を先に見送る気か?