こんにちは。うさです。
お読みいただきありがとうございます。
人生最期を自分らしく迎えるために、今回は終末期医療の意思表示などを学び、自分らしい老いじたく・死にじたくをしましょう。
終末期とは、
医師から不治の病であると診断され、それから数週間あるいは数か月のうちに死亡が予期される状態になった期間をいいます。
終末期に延命治療を望まない人が増えているようです。
病気の告知や終末期、延命治療の判断を家族が行うことも精神的に大きな負担となります。
Contents
告知・終末期医療・延命治療はどうしてほしい?
医療技術の進歩で、多くの命が救われる時代となりました。
たとえば「がん」
昔ならばその告知は、家族だけに伝えられ、本人は何も知らないまま治療を続け、病名を知らないまま亡くなる人が多くいました。
現代では、がんの告知が進み、自分の病気を知った上で前向きに闘おうとする人が増えました。
本人への告知が増えた理由は、
自分の病気を知り、受け入れることで、その後の治療の方針や緩和ケアについて具体的に話ができます。
また、日々の過ごし方も変わってくるからです。
告知や余命宣告を受けたときには確かにショックでしょう。
さまざまな葛藤・怒り・抑うつのなかで、やがて自分の死を、いつかくるものとして受け入れることができるようになります。
終末期を
誰と、どこで、どのように過ごしたいか、
それまでの治療方法はどうしたいのか、
色々考えることができるようになります。
もちろん、告知はしないでほしいという人もいらっしゃるでしょう。
自分らしく最期を迎えるためだけでなく家族も穏やかに過ごせるように、終末期をどのように過ごしたいのか希望を伝えておきましょう。
終末期医療の事前指示書
延命治療や救急治療について、具体的な意思を示しておきます。
まとめるポイントの一例は
①救急処置に関すること
心臓マッサージ してほしい・してほしくない
人工呼吸器 してほしい・してほしくない
②延命治療に関すること
抗生物質の使用 してほしい・してほしくない
鼻チューブや胃ろうによる栄養補給 してほしい・してほしくない
点滴などによる水分補給 してほしい・してほしくない
③最期を迎えたい場所
④死後の処置について
家族やかかりつけ医と話し合って作成することが
望ましく、具体的に記載したものに、署名押印しておきます。
せっかく作成しても、意思が伝わるようにしておかなければ意味がありません。
数枚コピーして、自分でも持ち歩くようにし、かかりつけ医と家族とも共有しておくことも大切です。
もちろん、作成し直すこともできます。
尊厳死宣言書(リビング・ウィル)
自分の意思を表現できない末期状態になった場合、
延命目的の過度な治療を中止してほしいと、家族や医師に伝える要望書のことです。
自分の意思なので、尊重されるべきものですが、医療現場では医師の判断も尊重されるものです。
必ずしも尊厳死が実現しない場合もありますが、自分の要望を伝えておくことは、家族の精神的負担を少なくすることもできます。
尊厳死宣言書の作成方法には、自筆で作成するものと、日本尊厳死協会の宣言書があります。
全ての治療を希望しないというものではありません。
人間としての尊厳を保った死を迎えたいという要望ものです。
「延命措置はしなくてもいい」
「苦痛を除く治療は希望する」
「生命維持の措置は必要ない」
この3項目の意思表示をするものです。
臓器提供や献体の意思表示をする
臓器の機能不全を起こしたたくさんの方が臓器の提供を待っています。
提供できる臓器は、
心臓、肺、肝臓、腎臓、すい臓、小腸、眼球です。
(脳死の場合に提供できるものです)
臓器提供の意思表示は、
臓器提供意思表示カードや
健康保険被保険者証、
運転免許証、マイナンバーカードの該当欄でできます。
提供の意思のみでなく、「提供しない」という意思表示もできます。
また、医学研究のための献体や、角膜提供のためのアイバンクなどもあります。
最期を迎える場所は
「畳の上で死にたい」という話を以前よく聞きました。
病院のベッドの上でなく、自宅で最期を迎えたいということですね。
我が家は全室フローリングだなぁ・・・。
(畳の部屋もフローリングにしちゃったわ)
延命治療の希望以外に、最期を迎えたい場所を伝えることも大切です。
自宅、介護付きの老人ホーム、病院、などなど。
希望要望があれば伝えておきましょう。
まとめ
最期のその日まで、病気もケガもなく元気に過ごすことが理想ですが、
何かあった時のために、何があっても慌てないために、意思表示の必要もあるんだな・・ってことを知っておいてほしいと思います。
「母ちゃんがテレビのリモコン持ったまま倒れている!
チャンネル替えてほしかったという最期の意思表示ニャのか?
グッスリ眠っているだけだニャ。人騒がせな・・猫騒がせか」