故人をしのぶ遺影写真は、葬儀のあとどこに飾ったらいいのでしょう。
過去記事はこちら→【終活】遺影写真は故人を偲ぶもの
こんにちは、うさです。
お読みいただきありがとうございます。
今は取り壊されてしまいましたが、祖父母の家に行くと、
床の間の上に古い写真がいくつか飾られていました。
祖父母の親きょうだいの写真です。
泊りに行ってその部屋で寝ていると、夜中にふと目が覚めた時
薄暗い中で誰かに見つめられているようで少し怖かったものです。
いまでは先祖代々の写真を額に入れて鴨居に飾るという光景も少なくなっています。
遺影写真はどのように飾っておけばよいのでしょう。
葬儀の間は祭壇に、では葬儀の後は遺影写真はどこに飾る?
多くの場合、葬儀のあと遺影写真は、仏壇の近くに飾っておきます。
四十九日くらいまでは、仏間に後飾り壇を設けて、遺骨や仮位牌、香炉やお供え物などと一緒に遺影写真を置きます。
後飾り壇とは、火葬を終えたお骨を安置して供養するための2~3段の祭壇のことです。
白木などでできていて(最近では段ボール製なども)白い布で覆います。中陰壇や後祭壇とも呼ばれ、四十九日を過ぎ、納骨が終わると撤去します。
後飾り壇を撤去したら、遺影写真はどこに飾ればよいのでしょう。
古くは床の間などに、先祖代々の遺影と一緒に飾るのが一般的でした。
住宅事情や写真の継承などから、
重たい額のままで掛けることがむずかしくなり、小さなサイズに加工して仏壇や
仏間に飾ることが増えているようです。
仏壇に遺影写真を飾るのは…?
「仏壇の中に遺影写真を入れてはいけない」
とよく言われますが、絶対にいけないというわけでもありません。
もちろん、仏壇とは写真置き場ではありませんし、ご本尊をお祀りするもので
手を合わせるのも写真にではなく、ご本尊にです。
遺影写真は故人を偲ぶためのもの。
なので、位牌や仏具、お供えものは置きますが、写真は置きません。
置く場所がないから、小さな額に入れた写真を仏壇手前に置いて故人を偲ぶ…というのならば構わないみたいです。
ご本尊より上や真上に飾ったりするのはダメ!という意味です。
仏壇の真上に飾る(置く)というのももちろんダメです。
遺影写真の白黒リボンははずしていいの?
葬儀につかった遺影写真の額には、斜めに白黒のリボンがかけられています。
このリボンはずっとつけていなければならないの?
この遺影リボンは、もとは「喪章」の意味のあるリボンです。
葬儀が終わったら、外してもかまわないものです。
戦時中に、亡くなった兵士の葬儀に参列した戦友が、リボン胸章を外して遺影写真につけて戦友を偲んだのがはじまりで、遺影写真に黒いリボンをつけるようになったといわれています。