互助会という冠婚葬祭に関する事業があります。
互助会で積み立てていたお金が満期になったら、これだけで葬儀はできるのでしょうか。
そもそも互助会のしくみってなんでしょう。
こんにちは、うさです。
お読みいただきありがとうございます。
私も冠婚葬祭の互助会に加入しています。
子どもの結婚、親(または自分たち)の葬儀、法要などはたぶん必ずこの先あることだし、その時に困らないように…と思って加入しました。知り合いの人に勧められて、おつきあいで加入したというのも本音ですけど。
子どもの結婚時には子どもたち本人が決めたので、使うことはありませんでしたが。父の葬儀に利用させていただきました。
Contents
冠婚葬祭互助会とは
冠婚葬祭互助会とは、毎月一定の掛け金を支払うことで、冠婚葬祭の儀式に対するサービスが受けられるというシステムです。
冠婚葬祭に関する風習はその地で違いがあります。
また、加入する方が希望するサービスの内容や規模にも違いがあるので、契約金額やサービス内容はさまざまですが、
1口あたり月々数千円を60~120回払いで積み立て、20~50万円分のサービスが受けられるというのが一般的です。複数口の積み立てをすることもできます。
互助会の積み立て金は何に使われるの?
加入者が払った積み立て金は主に、
結婚式場や斎場を建設する費用や、その維持費などに当てられるほか、儀式に必要な備品購入などに使われます。
みんなで出し合ったお金で用意した備品や設備を必要な人から順番に利用するということですね。
加入者へのメリットは、契約内容に応じたサービスが受けられ、
加入時に約束した冠婚葬祭の契約内容をいつでも保証されています。
満期になったらお金をもらえるの?共済や保険のようなもの?
いいえ。
先に備えて毎月一定額を払い込むことは、共済や保険と似ていますが、
互助会は、完納したときに現金が支払われるのではなく、契約額に応じて結婚式や葬儀を実施する形でのサービスが受けられます。
冠婚葬祭時に受けられるサービスということです。
結婚式・葬儀のみでなく、七五三や成人式、法要などの儀式にも利用できます。
引っ越ししたら解約しなければならない?
積み立ての途中で引っ越すことになったらどうなるのでしょう。
引っ越し先が営業エリア内ならば継続してサービスが受けられます。
営業エリア外だった場合、互助会の全国組織に加盟している業者、あるいは提携している互助会への移籍ができることがあります。
加入している互助会へ手続き方法を問い合わせましょう。
また、満期前に亡くなってしまった場合も利用は可能です。
積み立て後の権利は保障されている場合がほとんどなので、差額分の支払いは必要ですがサービスは受けられます。
やむを得ず解約したい場合、完納しなければ解約はできないのでしょうか。
手数料が必要となることがありますが、もちろん途中でも完納後でも解約はできます。
互助会に入った会社がなくなったら?
万一、互助会に加入していた会社が倒産したら、積み立ては消えちゃうの?
と、不安になりますが、大丈夫のようです。
互助会を事業として行うには、経済産業省の許可を得ます。この場合に
前受金の2分の1相当について保全措置を行う義務が課せられます。
たとえ会社が倒産したとしても、積み立て金の半分は保障されているわけです。
積み立て金だけで葬儀ができるの?
では、本題に入りましょう。
「積み立て金だけで葬儀はできるのでしょうか?」
答えは「No!」です。
葬儀に利用できるのは、原則1回の葬儀につき1口までです。
利用できるのは提携斎場に限られることと、葬儀に必要な費用のすべてを賄えるのではありません。
祭壇、供花、棺、法衣、布団、安置費用、搬送料、表装、人件費などの「葬儀一式」の費用の一部を賄えることになります。
葬儀にはこの他に飲食接待費、交通費、奉仕料などの他に、施設使用料や火葬費用など
「立替金(実費)」が必要となります。これは積み立て金では賄えません。
この他に、宗教者への謝礼(お布施など)も、もちろん含まれません。
加入するときには、その互助会のサービスに何が含まれているのかをよく確認しておきましょう。
結局お得なの?どうなの?
損か得かだけで言えば、お得な場合が多いのだと思います。
急に大きなお金が出ていくのが葬儀です。
一度に支払えば大きな負担になる費用も、事前に少しづつ備えておけば、いざという時に負担は軽減されるでしょう。
会員に対する値引きのサービスもあるようです。
以上、今回の記事は互助会の説明でした。
互助会加入をおすすめするものではないことも書き添えておきます。
「母ちゃんの腹の脂肪も、もう長年積み立てているみたいにゃんだが…
あれも保障されているから消えないってことにゃんだなー。」